稀神大社のレビューをレビューする[1つめ]

 
最果てのイマ フルボイス版 レビュー

作品の新視点の開拓度:★
レビューの有益度:★
レビューの面白さ:★
総合的な評価:

 

 

まずこのレビューは

  • 「キャラクター対話形式」
  • 「オリジナルキャラを採用していること」
  • 「管理人とみられるキャラクターとオリキャラが会話」

することで作品を紹介しているものだ。

そしてこの形式が、拒絶感を覚えるものになっている。一つ目のキャラクター対話形」は別段いいのだが、管理人をキャラとして登場させオリキャラと対話させているところが(私には)キツい。

最初の出だしが「主さまって、頭いいですよね?」で始まるのもその感情を加速させる要因になっている。

前に「キャラ対話形式」について私自身考えたことがあるが、この形式を採用するとき最も大事なのは「読者をその物語世界にひっぱりこめるか」どうかだと提示したことがある。でなければ普通の作品を要素分解しそれぞれに評価をつけその説明に終始する"普通"のレビューでいいはずだからだ。

またこれが出来なければ、管理人の妄想を垂れ流しているイマジナリーフレンドとの会話にしか見えなくなってくるので要注意だとも思う。

だから対話形式レビューを採用している多くの者が、読者と馴染み深い既存のキャラクターを使っているのだ。例えばそれは東方キャラだったり、涼宮ハルヒだったり、やる夫とやらない夫だったりするのだろう。

しかしこのレビューはオリジナルというあらゆる読者に馴染みにくいキャラクターをまず持ってきている。ここはマイナスだと判断した。なぜならオリジナルとはそのオリジナルの世界観をまず読者は読み込まなければいけないし、作品レビューはその作品の語りを目的にしているわけで(新規参入者ならばなおのこと)対話キャラの世界観に注意は払わいにくくなる。その点、既存作品のキャラは馴染み深いといっていい。

もちろん一概にはオリキャラを使うことが悪いとは思わないが、少なくとも「管理人」というキャラクターを登場させるのは拒絶感を覚えるので考慮の余地があると私は思う。

もしこれが前髪ぱっつんの巫女キャラと、動物型のマスコットキャラ、もしくは同じ人間型の女性キャラ、あるいは教導者のような「もっと別の対話キャラ」だったらここまでの反発は少なくなると考えるからだ。

あとこのレビューが許せないのは、最果てのイマの物語構造の要である☓争編」を情報として開示している点だ。

もしこのレビューが最果てのイマを未読な読者に紹介する「紹介案内型」のものだとしたら大きなネタバレをしていることは見過ごせない。

例え、すでに当該作をプレイ済みな読者に向けているものだとしたら、じゃあ冒頭にある「作品概要」「キャラ紹介」の欄は完全にいらないだろうし、ではなぜここを明記したのか疑問に残る。

あと(平成21年に執筆されたレビューだとしても)読んでいて退屈である。こんな長々と作品の新視点を切り開きもしない無意味なキャラ同士の会話をされて、読者に身にいるものがあるのかどうか?と考えてしまう。

この対話を読んでも、特別最果てのイマの魅力が伝わってくるわけでもないし、公式HPより劣っている作品紹介にしかなっていないと思う。会話が冗長しすぎなのでテンポよくしたほうがいい。

辛辣だが、おそらくこの会話が言っている要点はおそらく1000文字とすこしで説明できるものなのだと思う。それを薄めて会話テキストに落としこんでいるだけなので、魅力的でないのも必然なのかもしれない。

「会話形式」でやる是非は繰り返すが「物語世界」を創造することなので、普通に説明できるものをそのまま対話にしたらこうなる悪い典型だと思う。

細かい点を上げれば、巫女キャラの文字色が「ピンク」になっているのだが、背景色とのコントラストによって見難いものになっている。キャラの色を差別化するのはいいが、それが見にくければマイナスになるのではないだろうか。

最後に。正直なところこのレビューが「どの層」に向けたのかが分からない。 管理人が気ままなキャラ対話を垂れ流しているだけ、だというのならば納得できるが……。

 

 

 

 

 

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